久保 京子×春陽 「TATANAHARU -日々たおやか-」
2025/11/10(月)〜2025/11/15(土)
11:30-18:30 Last day 17:00
Closed on Sunday
本展は創作家・久保京子と美術家・春陽による共同プロジェクト「TATANAHARU」の最新展です。 テーマは「たおやか」。それはしなやかに変化を受け入れ、穏やかさと強さを併せ持ち、人と向き合う在り方を意味します。
久保は、花の儚さと生命力をレンズ越しに捉え竹和紙に焼き付けることで、光の粒子としてその瞬間を留めます。
春陽は、墨・金・銀で香りや月の情景といった詩的な概念を可視化し、美濃薄紙の上に心のままに書をしたためます。
両者の作品は和紙を重ね合わせることで響き合い、時間や感情の層が重なり合うような奥行きを生み出します。見る角度や光の加減で表情を変え、鑑賞者との「重なり合い」によって完成される、新しい芸術のかたちです。
展示作品はすべてスクエアフォーマットで統一され、公正・安定・調和の象徴として現代の空間にもなじむ上質な構成となっています。
時代の空気を映す久保のまなざしと、伝統を抽象へと昇華する春陽の感性が出会い、静謐で深い「たおやか」な世界が銀座の空間に立ち現れます。